2012年5月5日土曜日

安全対策の根本を変える必要性あり

最近、問合せとかメールを頂くと文面に溢れていることが有る。

労働環境がどんどん悪化している!

そんなこともあり、安全対策で行き詰っている方が多くなってきたな!
と思わせる内容が多くなっている。

交通事故は、ご存じのように年々減少している。
昨年度は、死者・負傷者・件数の3点セットも共に減少し始め、関係者を
喜ばしているわけですが、その陰では運転に関する仕事に就いて、喜びを
感じられなくなっている人も多くなってきているということだろう。

安全の土台が揺るぎ始めていると感じている。
これで、景気が回復し交通量も増えてくると、事故に関する3点セットも
悪化してくるのではないかと心配になってくる。

安全の土台って何?と言えば、ドライバーの充実感だと考えている。
今までは、その充実感を外的要因で満たしていたわけですが、現在の
経済状況はそれを不可能にし、と言って内的要因を充実させることも
出来ない現場状況に陥っている。

そこに事故の悪魔がつけ入り、大事故を引き寄せている。
あのバス事故もそう。そこに拍車をかけているのが、利用者の安全への
タダ乗り意識。

安くて良いものはない。

これは、当たり前の常識だと思うのだが、これが通用しないのが安全への
タダ乗り意識。

安いというのは、何かを削っているということ。
削らないと安くは出来ないわけ。何を削っているのかが問題なのだが、
安全が確保されているという前提ではないことを心して欲しい。

卵が先か鶏が先かの議論は空しいだけだが、安全の土台を充実させて
いく方向で方針転換しない限りは、この問題に出口は見えそうにないと
感じている。

東京~名古屋間の夜行長距離高速バスの料金は、楽天で確認すると
2,500~9,000円と幅広い。その理由を見えるところだけに求めるのは、
愚かな行為だと肝に銘じることが大切ではないか?

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