2012年5月28日月曜日

車は簡単に横転するもの

昨日の新聞に、超小型車の記事が載っていましたね。


1~2人乗りの四輪自動車の話です。
新聞に載っていたのは、日産の1人乗り電気自動車の写真でしたが、
排気量は125CCぐらいを考えているようですから、それなりに走るものに
なるかもしれません。

いわゆるゴルフ場のカートよりは、面白いかもということです。

かなり二輪車感覚に近くなりますから、運転は面白いでしょう。
国土交通省は、このカテゴリーを、田舎の高齢者対策に考えていると
書いていました。

これが本音だとすると、色々な制約をつけての認可となるでしょうから
運転が面白いという車に仕上がるのは、期待できないかと思います。

さて、なんでこの話をしているかというと、昔を思い出したからです。

大学生のころ某自動車メーカーが、その時流行りだした50CCの
四輪自動車を売り出そうとして、試作車を作り運輸省に認可を求めた
のです。

原付免許で乗れるミニカーとして、売り出す予定でした。

その、認可にあたりデーターを収集し検証する実験を、私が所属していた
大学の研究室に委託されのです。

走行コースから方法まで、熱心に議論し決定した実験内容を後日実験
しました。

実験は順調に進み、何の問題もなく進んでいきました。

価格は低価格に抑えられていることもあり、装備などに豪華さは全くなく
質素ですが、原付免許で乗れるのなら便利だよね。というのが、実験を
通しての感想でした。

制限速度も、当時の原付二種と同等にする方向だと聞いていましたので、
そんなに邪魔になるものでもないだろうと思っていました。

順調に終了し、全てが想定の範囲内で有ったことを確認できた時に、
メーカーさんから試乗しませんかということで、その場にいた関係者が
試乗を始めたのです。

そこで、問題が発生しました。

研究室の学生が、試乗した時です。
何気なしにハンドルを切った瞬間に、コロッと横転してしまったのです。
あっという間の出来事でした。

あっさりと横転したという表現です。

その場がし~んと静寂が遅い、私はあわてて救助へ走りだし・・・

その後の認可は、ご存じのとうりです。

税金は、原付一種に分類。
法定速度は、原付一種に分類。
免許は、普通四輪免許が必要。

となったわけです。
この横転が、この結果にどれだけ影響したかは不明です。

しかし、憶えておいてほしいことがあります。

ホイールベース長やトレッド幅と全高の組み合わせが、有る形に
近くなるほど車は転がりやすくなります。

現行の車両でも、危なそうな車を見かけることが有ります。

充分周知の上で、そのような車には乗ってくださいね。
30年以上前の話しなので、時効かなと思い書いてみました。

多少事実と異なる表現の部分を、
意図的に加えていますがご了承ください。

関係者各位に、ご迷惑をおかけしないためです。

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