2012年9月23日日曜日

ISO39001というもの

こんなニュースが流れていますね。

道路交通安全マネジメントシステム国際規格ISO 39001の認証


このISO39001という代物ですが、正式企画ではなくドラフト版というものです。
しかし、11月には正式版に格上げされることになり、それに合わせて認証が
行われたようですね。

ISOというと、9001とか14001とかの規格が有名でしょうか?
品質や環境に関わるシステム規格ですが、日本でも一時凄く流行りました。
流行って、その後どうなったのかは専門家でもない私には情報がありませ
んが、噂では返上する会社が結構増えたとの話を聞いたことが有ります。

これは、なにも規格が悪いわけではなく、取り組む側の問題が多きいいの
です。

あ!これを取ると商売に繋がるかな?良さげだな?と手をだし、
にわか勉強のコンサルタントに指導され取得・・・結果、安易な気持ちで
勢いで取得したことで、継続できなく破たんという流れでしょう。

このニュースで、ISO39001が脚光を浴びてそれに走る人も多く出ると
思います。でもね、しっかりと将来を見据えてトライして欲しいです。
そして、くれぐれもにわかコンサルに指導を頼まない様にしてください。

あ!私は、ISO39001の専門家ではないので、依頼してこない様に
お願いします。

実は、既に事故削減に取り組んでいる運送業の皆さんはご存じのように、
国交省がISO9001を参考に策定した、「運輸安全マネジメント」というものが
活用されています。

ISO39001はとても似ているんですね。国際規格か国内規格かの違いと
思っても良いと思います。

運輸安全マネジメントにキチンと取組んで見える企業では、確実に
交通事故が減っていると思います。私のクライアント企業も同様です。

交通事故の結果は、目に見えるもので簡単に数字化できる物です。
つまり、9001や14001のように何が何だかわからないというものではない
のが現状でしょうか?

ですから、運輸安全マネジメントの活用でも充分な訴求が出来ると
感じています。

といっても、資格取得とか規格認証とか良い響きですよね。
日本人は、この響きになびく傾向がかなり強くあります。

ですからチャレンジをダメだとは言いませんが、やるなら腰を据えて
取組んでくださいね。
認証された後は、

「当社はISO39001の認証を取得しています!」

なんていう言葉をHPに掲載したり、認証マークをことさら表示したりしない
企業姿勢がみたいなぁ~と思っています。そんな会社なら、私も応援した
いと思うのです。

折角取得したのに・・・

恨み節が聞こえてきそうですが・・・

「あれ、おたくはISO39001認証無いの?」
「え?取得済みですよ」
「どうして、表示しないの?」
「だって、事故防止努力は当たり前のことで自慢することではないからね」

こんな、社長さん大好きです。

0 件のコメント:

コメントを投稿