2016年3月16日水曜日

M9のその後

楽しく撮影させてもらっている。

M9にしてよかったと思う。不思議なものだ・・・
私の持ち物って、意外と今から一歩戻った感じのするものが多い。

車のFIAT500もそうだが、このライカM9もそうだ。

あからさまに今風のものは、必要とするけど面白くないと感じる私がいる。少し前には、本当に昔のものを好んでいた時期もあったのだが、これはメンテナンスという維持行為が大変で挫折した経緯がある。

私の場合、古いものが好きなのではなく、古いものでやっていた自分の行為が好きなのだと思う。だから、物はそこそこ新しい方が心地よいのだ。でも、新しすぎると自分が必要とされないので、そんなものはすぐに飽きてくるという感じなのです。

人の心って、ホンマに自分勝手ですね。

M9は、信じられないくらい普通です。本来のカメラの能力しかもっていない。少し今風のデジカメの出来ることをM9でしようとすると、随分手間がかかるのです。

例えばWB!

国産一眼デジカメなら、AWBに始まり晴れ・曇り・日陰等の選択に移り、最終的には十字グラフが出てきて微妙な調整が出来るので、殆どの光源というか光の状況に対応できるようになっている。その前に、AWB(オートホワイトバランス)がかなり優秀なので、自分で調整を入れるなんてのは、めったにないことだが・・・

一方のM9は、太陽・曇り・日陰等基本的な設定しかできなくて、どうしても細かい設定がしたければ、その光源における白色の物体を写して画像を取り込むか、色温度を測って数値で入力するという、基本的なことをわざわざしなければいけない。十字グラフなんぞどこを探しても出てこない。

簡単に言うと、めんどくさいデジカメなのだ。

だから面白いのだと思う。
撮影者の能力や感性が大切だから!
つまり、撮影者のスキルではなくて、心の部分が大切なんだと思う。
細かい事が出来ないので、どんな表現をしようとしているのかが大切。

いっけん、逆のことを言っているように感じるが、不便だからこそ原点に戻るということなのだろう。


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