2014年9月28日日曜日

車いすを使うこと


私は、病気でもなく事故に遭ったわけでもなく、
五体満足で暮らしている。
有る意味実に幸せな状態だ。

移動を頻繁に行う仕事をしていると、車いすを使って移動
している人を見かける機会が結構あるものだ。

その人達を眺めながら、大変だなぁ~と思うのは、
普通のなんの不自由もない健常者の意見だろう。

批判を恐れず発言するなら、このようなことは自分の身に
降りかかって初めて認識することの出来ることであり、
健常者で有る限り想像や同情は出来るが、その深いところの
気持ちや感情は理解できないものだと思っている。

面白いことに、そのような車いすを使い自分自身で動くことも難しい
人達は、どうしても他人の助けを必要とするのだが、意外なことに
そんな介助している人の表情に曇りはいっさいないのが興味深い。

家族総出で、介助しつつその時間を楽しんでいる様子が、
よく見られるのだ。
本人の心は理解できないとしても、支援するという一点で
共通して繋がっているのだろう。

当初は大きな悲しみを抱いていたはずで、想像に難くない。
しかし、その悲しみからどのように乗り越えてきたのかは、
なかなか想像できない壮絶な部分が有るのだろう。

それを、絆と言うのかと感じている。

車いすを受入れる社会という堅い話をするつもりはなく、
車いすに関わる人の気持ちの世界を、覗いてみたいと思うのは、
私だけではないはずだ。

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